ちょっと魚ツウなお話。

 

『オオブリの沖ボラをゲット〜！！ボラといってアナドルベカラズ。
かつては江戸の高級魚！うんまい魚です！！』




この沖ボラが本日のおすすめ！
ボラと言えば、皆様どんなイメージでしょうか？？

河口付近にいて泥臭い、まずは食べないイメージでしょうか？？
まずおいしいイメージはないと思います。

私もそうでした。小屋に来るまでは・・・。。。


しかーし、！！それはつくられたボラの悲劇のイメージなのです。

実はボラ大正、昭和以前は江戸東京では高級魚で、その美しい血合いと美味な身質からお祝い事にははずせない魚だったのです！！

では、なんで沖ボラはこんな風に、不名誉な(！！？)負のレッテルを貼られてしまったのでしょうか！？(泣)。

実はそれは、日本の高度経済成長にふか〜く関与しているのであります。
ご承知の通り、戦後日本は全国瓦礫の中から奇跡の復活を遂げ、世界第二位の経済大国になるまで成長を遂げました。

この時！その光の犠牲になったのが、隅田川などの川でした。かつてはキレイだった川も環境に対する意識がまだ低かった当時、ずいぶんヘドロ臭がするような”臭い川”になってしまったのでした。

もちろん、そこで生活する魚も大なり、小なり”臭い魚”になってしまいました。
その代名詞が”ボラ”なのです。依頼”ボラ”は不名誉な”臭い魚”のレッテルを貼られています。

今は環境に対して敏感な社会ですし、川の水質もずいぶんと改善されていると思いますが、小屋の沖ボラは”沖”とついているだけあって、河口付近ではなく、海に住んでいる魚。
もちろん、ヘドロ臭さは全くなく、戦前の大正、昭和の日本人が愛した高級魚ボラの素晴らしさを堪能することが出来ます。

｢今日のおすすめはボラです！｣なんてお話をすると、ちょっと？？きょとんとしたお顔をされるお客様もいますが、そんな時は｢おっ！ボラか！いいねぇ！」の切り返しが相模湾魚ツウですよ(笑)

本日はちょっとひんやりな一日。季節の変わり目は体調を崩しやすいと言いますし、まだ新年度も始まったばかり。皆様お体に気をつけて、楽しい湘南ライフを！！