忍者ブログ
小屋番のブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

3d006db2.jpg

 
 
  『大人の”秘密基地”江ノ島小屋。朝、昼、夜と色々な違った顔が
  楽しめるのも江ノ島小屋の魅力です。』



 
『秘密基地』 〜小屋長のコラムより〜

 子供の目には良く写り、大人になると写りにくいものが沢山ある。

 例えば、浜にころがる貝殻であったり、雑草の中にいるカマキリであったり。
 小学校の校庭には、「涙ちゃん」なるものがあり、よくコレクションしたものだ。

 いつの頃から、気の向く先が変わってしまうのだろう??

 辻堂駅に続く道は、まだ、抜けておらず、草っぱらだった。
 江ノ島水族館も、その頃は、今では、考えられない程、なんだか古くさかった。

 川口探検隊の影響を強く受けていたあの頃、岩屋の洞窟は、まだ封鎖されており、格好の探検スポット。
 鵠沼の蓮池も、小さいながらも自然そのものだった子供の頃、秘密基地になりそうな「物件」をよく探したものだ。

 一番のお気に入りの場所は、家の近所の材木置き場。材木がヤグラのように組んであり、秘密基地の建設には、絶好の場所だ。
 放課後、段ボールをかき集め、材木置き場に集合。
 ガムテープと段ボールでヤグラの中に、秘密基地「段ボールハウス」を建設する。
 必需品は、懐中電灯と銀玉鉄砲。この二つの武器があれば、映画「ランボー」よろしく無敵を感じる。
 
 暗がりの秘密基地の中が、懐中電灯の灯りで照らされる。
 ラジオ付きの懐中電灯をもってきた奴は、ヒーローだ。自分たちだけの、大人の知らない空間。
 この中で、捨て猫を見つけてきては、エサやら牛乳をあげてみたり、捕まえてきたカマキリを闘わせてみたり。

 近くに大人の気配がすれば、別に、何も悪い事をしている訳ではないけれど、通りすぎるまで、息を潜める。誰がみてもバレバレなんだろうけれど、当の本人達は、自分たちだけしか知らない、
秘密の基地と思い込ん でいる。段ボールハウス、なんとも言えぬ、満足感が漂う。

 5時のチャイムがなるまで、よく遊んだものだ。

 お店で、電話が鳴る。お客様からのご質問だ。 
「あの~、すいません、近くまで来ているんですけれど、場所が分からなくて、、、、、。」
 小屋を訪れる人々にとって、見える人には見える、ココロの中の秘密基地になってくれればと想う。

                                     小屋長より。


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
本日星空
最新CM
[11/04 Steven]
[07/09 かみや]
[03/02 鹿渡島定置 栗原]
[01/09 小屋番]
[01/08 よしだ]
最新TB
プロフィール
HN:
小屋番
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]